育毛剤 女性 おすすめ

※日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考にしています。
※本記事内の口コミや体験談は個人の感想であり、個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
※本記事は2023年12月時点の情報を掲載しています。最新の情報については各クリニックの公式サイトをご参照ください。
※掲載されているクリニックは編集部による推薦です。商品、施術については自由診療であり、保険適用外になります。

「髪の毛のボリュームが少なくなってきた」「抜け毛が増えてきた」と感じて、育毛剤を使ってみたいと考えている方に、女性用育毛剤のおすすめをご紹介します。

男性用育毛剤とは異なり女性用の育毛剤は、肌に優しい処方、男性用とは異なるアプローチで作られているものが多くあり、手軽にできる育毛対策としておすすめです。

この記事では、女性用育毛剤の選び方のポイントや正しい使用方法などを解説して、育毛剤選びにお悩みの方に向けて参考となる情報をご紹介します。

1分でわかる!記事の内容

  • 女性用育毛剤とは男性用とは異なるアプローチで作られたもの
  • 女性用育毛剤のおすすめ15選を紹介
  • 正しい効果を得るためには正しい使用法と日常生活の見直しも必要

女性用育毛剤とは

一般的に「育毛剤」と聞くと男性向けのものが多く販売されているイメージがあると思います。

抜け毛や薄毛に悩むのは、壮年期の男性と思われる方も多いかもしれませんが、近年では女性や若年層にも同様の悩みは広がっています。

髪の毛が豊かで美しいことは、見た目の若々しさにも影響を与えます。そのため、女性の薄毛や抜け毛は深刻な悩みにつながることもあります。

女性の薄毛は、更年期や出産後に発生することが多くなっているため、ホルモンの分泌量の変化が大きく関係していると考えられていますが、現状では明確に解明されているわけではありません。

そのため女性用育毛剤では、頭皮にアプローチする成分によって血行促進し頭皮環境を整え、髪の毛のハリやコシを改善するように働きかけるものが多くなっています。

男性用育毛剤とは違いがある?

そもそも、女性と男性では薄毛の症状や原因が異なることが多いため、育毛剤も男性用とは異なります。

一般的に男性の薄毛とは男性型脱毛症のAGAが原因となっていることが多く、これは男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼと結びつくことによって変異することで引き起こされるとされています。

このように抜け毛の原因としてよく知られているのは男性ホルモンなのですが、従来女性の場合には、女性ホルモンが男性ホルモンの働きを抑制するために、抜け毛が抑えられ薄毛症状が進行することは少ないと考えられていました。

しかし、年齢とともに女性ホルモンが減少したり、出産後や疾患が原因でホルモンバランスが大きく崩れることによって、抜け毛症状が進行することもわかってきました。

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」がありますが、髪の毛の成長に関わっているのは主にエストロゲンです。

前述の通り、女性の薄毛の原因はまだ全てが解明されたわけではありませんが、様々な要因によって「エストロゲン」が減少すると生理不順や薄毛症状が起こったりするのです。

過度なダイエットや疾患もホルモンバランスの乱れを引き起こすことがあり、また薄毛に悩む女性の多くがホルモンバランスの乱れが大きくなる40代頃から増加することも、女性ホルモンと抜け毛の関係が密接であることがわかります。

そして、明らかに男性の抜け毛とは原因が異っているため、育毛剤も女性と男性では異なるアプローチによって育毛を促します。

育毛剤と発毛剤の違いはなに?

抜け毛や薄毛の対策をするために使用するものとして、「育毛剤」と同様によく聞かれるのが「発毛剤」です。

実はこの2つには明確な違いがありますが、その区別をあまりはっきりと認識している人は少ないかもしれません。

育毛剤は「今生えている髪の毛」を健やかに育てるためのもので、医薬部外品に分類されます。

発毛剤は新たな髪の毛の発毛を促すためのもので、医薬品に分類されます。治療目的で使用される医薬品であるため、育毛剤と比較すると副作用が起こる可能性も高くなります。

【出典:​​発毛剤と育毛剤って何が違う?どっちが強力?効果の違いと注意点|「発毛剤」と「育毛剤」の違いのポイント

女性用育毛剤の選び方

ここからは女性用育毛剤の選び方について、解説していきます。

抜け毛が気になり始めたとき、まずどのような対策をしたらよいか、すぐに決断できる方は少ないのではないでしょうか。

対策として「育毛剤」が頭に浮かんだとしても、数ある育毛剤の中から自分に合ったものを選択できる方もまた、少ないでしょう。

どのような育毛剤を選べばよいか、選択のポイントはいくつかあります。

ポイントをご紹介する前に、まずは薄毛の起こる仕組みについて少し解説したいと思います。

髪の毛には「ヘアサイクル」というものがあります。髪の毛が生えて成長し、抜け落ちるまでの周期のことです。

「成長期」→「退行期」→「休止期」の1つのサイクルは、男性で3年〜5年、女性は4年〜6年程度と言われています。

しかしこのサイクルは、様々な要因によって乱れることがあり、乱れが起こると抜ける毛と生えてくる毛のバランスが崩れてしまいます。

サイクルが乱れると、成長期が短くなる髪の毛が増加し、本来もっと太く長く育つはずだった髪の毛は細く短い状態のまま抜け落ちます。その割合が増えると髪の毛全体のボリュームが少なくなり、地肌が目立つようになって薄毛症状が進行していくのです。

女性と男性ではこのヘアサイクルの乱れを引き起こす原因が異なることが多く、そのため女性が男性用育毛剤を使用しても改善しない場合があるため注意しましょう。

それでは育毛剤を選ぶポイントをご紹介します。

【出典:髪の寿命(ヘアサイクル)

配合されている成分で選ぶ

まずは配合されている成分に注目して選ぶ方法です。

育毛効果が期待できる有効成分には、「血行促進効果が期待できるもの」と「毛根の毛母細胞に働きかけ毛髪の成長をサポートするもの」があります。

【出典:本気でおすすめしたい女性用育毛剤ランキング11選:育毛効果が期待できる成分が配合されている

血行促進ニンジンエキスセンブリエキストウガラシエキスニンニクエキスグリチルリチン酸ジカリウム
毛根に働きかける成分6-ベンジルアミノプリンパントテニルエチルエーテル

医薬品の発毛剤では、主にミノキシジルというAGA治療に効果が期待されている成分が使用されていることが多いのですが、男性用は女性用よりも規定量が多くなっているために、女性が使用すると副作用のリスクが高くなります。

男性用は使用しないように注意しましょう。

【出典:ミノキシジルとは

【出典:女性のミノキシジル治療における注意点とは|注意点3

肌質に合うもので選ぶ

肌質に合うものに注目して選ぶ方法もあります。

育毛剤は髪の毛のために使用するものですが、頭皮に塗布するものです。

そのため肌質に合わせて選ぶことが大切になります。

頭皮が乾燥傾向にある方、乾燥性のフケ対策をしたい方は、うるおいを与える保湿成分が多く含まれているものが良いでしょう。

また、頭皮のかゆみや炎症が気になる方は、抗炎症成分などが配合されているものがおすすめです。

敏感肌の方にはエタノールや香料、着色料が含まれていないものが、頭皮への刺激を最小限にしてくれるためおすすめです。

【出典:女性用育毛剤おすすめランキング​​|髪質ではなく肌質に合うもの

うるおい成分ヒアルロン酸Na水溶性コラーゲンセラミドグリセリン
抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウムイソプロピルメチルフェノール

継続して使いやすいもので選ぶ

育毛剤は短期間使用して、すぐに効果が現れるものではありません。一定期間、継続して使用する必要があります。

継続して使用するためにも「使いやすくストレスの少ないもの」という観点で選ぶ方法もあります。

  • 容器タイプ
  • テクスチャー
  • コスパ
  • 香り
  • パッケージデザイン

などがチェックポイントとなります。

容器の形状はスプレー式、ノズル式、スポイト式の3つが主流となります。

頭皮に直接塗布しやすいのはノズルタイプです。髪の毛が長い方にはこのタイプがおすすめです。スプレータイプであれば広範囲に塗布しやすく、初心者も使いやすい形状です。生え際に狙って塗布したい方はスポイトタイプがおすすめです。

テクスチャーはサラサラと水に近い使い心地のもの、ジェルタイプ、油分の多いものなど様々です。まずは軽めのものから試してみると使いやすいでしょう。

香りは好みもあるため、特徴を確認した上で購入するようにしましょう。日常に使用している香水やお気に入りの香りがある場合には、無香料のものが使いやすいでしょう。

また、コスパも継続して使用するための大切なポイントです。

公式サイトで購入する場合、定期購入による割引を行っている商品もあるためチェックしてみましょう。

おすすめの女性用育毛剤

ここからはおすすめの女性用育毛剤について、具体的な商品をご紹介していきます。手に入りやすく、手軽に使いやすいものにポイントをしぼり、15種類の女性用育毛剤をご紹介します。

配合成分や価格(税込み)、割引制度なども併せてまとめていますので、育毛剤選びの参考にご覧ください。

マイナチュレ薬用育毛剤

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6種類の育毛有効成分、グリチルリチン酸ジカリウム、D-パントテニルアルコール、塩酸ジフェンヒドラミン、センブリエキス、酢酸DL-aトコフェロール、タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しています。

女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンなどの植物発酵エキスも配合して、育毛効果を高めています。

潤い成分も豊富に配合され外部刺激から保護して、頭皮環境を改善します。

メーカーレッドビジョン
内容量120ml
容器タイプスプレー
価格単品価格7,070円(初回限定1,980円) ※定期便での価格2回目以降5,230円
購入先公式/楽天/Amazon

ベルタヘアローション

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4種の有効成分、センブリエキス、パントテニルエチルエーテル、グリチルリチン酸2K、ニンジンエキス、を配合しています。

シリコンやパラベンなどの頭皮に刺激となる添加物を可能な限り排除し、アレルギーテストも行っており、肌の弱い方にも使いやすい育毛剤です。

サラッとしたテクスチャーで使用しやすく、無香料なのも女性にとっては嬉しい特徴です。

メーカーベルタ
内容量80ml
容器タイプノズル式
価格通常価格8,778円(初回1,980円) ※定期便契約での価格2回目以降13,156円/2本
購入先公式/楽天/Amazon/百貨店

MUNOAGE Wアプローチヘアプログラム

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1剤の頭皮美容液と2剤の薬用育毛剤を朝晩2回使用する、Wアプローチタイプです。

水のようにサラサラとした使い心地で、アルコールや防腐剤などの頭皮への刺激となる物質を使用しないようにしています。

皮膚科医と共同開発しています。

メーカーアドバンスト・メディカル・ケア
内容量各60ml(計120ml)
容器タイプノズル式
価格単品6,913円
定期コース6,221円
2週間お試しキット1,980円:各30ml
購入先公式/Amazon/楽天

薬用リリィジュ KURO

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センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、エチニルエストラジオール、D-パントテニルアルコールの4種の有効成分を配合しています。

古来から保湿成分として伝わる桐葉エキス、スーパーヒアルロン酸なども配合して、頭皮を乾燥や外部刺激から守ります。

メーカー富士産業株式会社
内容量75ml、150ml、20ml
容器タイプノズル式
価格75ml 通常5,720円(税込) 定期5,148円(税込)
150ml 通常10,780円(税込) 定期9,702円(税込)
20ml 通常1,650円(税込)
購入先公式/Amazon/楽天/Yahoo!ショッピング

FUSARI薬用育毛剤

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グリチルリチン酸ジカリウム、ニンジンエキス、センブリエキスの3種の有効成分を配合し、髪の毛にとって高い栄養源となるクロレラエキスや海藻エキスを配合して、ハリコシのある髪の毛を育てます。

サラサラとしてベタつきのない使用感です。

メーカーエポラ
内容量90ml
容器タイプスプレー式
価格単品7,800円(税込)
回数お約束なし定期コース6,629円(税込)
3ヶ月以上お届けお約束の定期コース6,239円(税込)
6ヶ月以上お届けお約束の定期コース5,849円(税込)
購入先公式/Amazon/楽天

スカルプDボーテメディカルエストロジー

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女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオールを配合し、頭皮に直接補給することで育毛効果を促進します。

その他の有効成分グリチルリチン酸ジカリウム、ヒノキチオール、また豆乳発酵液の効果でハリコシを保ち、太くしなやかな髪の毛を育てます。

メーカーアンファー
内容量80ml
容器タイプスプレー式
価格単品7,945円(税込)
定期購入6,753円(税込)
購入先公式/Amazon/楽天/Yahoo!ショッピング

薬用育毛剤 イクモアナノグロウリッチ

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酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウム、センブリエキスを配合して、血流や育毛を促進します。

ジェル状のテクスチャーで液だれがしにくく、頭皮に塗布しやすく浸透しやすい特徴があります。

ハーブの様な自然な香りです。また、極力無添加にするように努力をしており、13種類もの添加物を使っておりません。

メーカープルチャーム
内容量130ml
容器タイプノズル式
価格単品9,878円(税込)
定期便初回1,980円 2回目以降3つで15,180円(税込)
購入先公式/楽天/Amazon

薬用柑気楼プレミスター

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甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウムやニンジンエキス、センブリエキスの有効成分が配合されています。

生薬由来にこだわっており、髪の毛や頭皮を健全に育てる成分です。

このブランドからは、「さわやかタイプ」や「健露EXゴールド」など他のシリーズもあります。

メーカーはぴねすくらぶ
内容量150ml、200ml
容器タイプスプレー式
価格150ml 5,786円(税込)200ml 7,169円(税込)定期購入:1回あたりの購入金額に応じて5〜20%の割引
購入先公式/Amazon/楽天

薬用ヘアモア(Hairmore)スカルプエッセンス

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ピロクトンオラミン、酢酸DL-α-トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウムといった有効成分が配合され、頭皮や髪の毛に働きかけ育毛を促進します。

年齢を重ねた女性が、女性ホルモンの減少によって抜け毛が増加することに着目して女性ホルモンに類似した作用を持つ成分を配合することで、産後の脱毛に悩む女性にも対応する育毛剤です。

メーカーRAVIPA
内容量120ml
容器タイプスプレー式
価格単品7,920円(税込)
定期コース初回1,980円(税込)2回目以降7,128円(税込)
購入先公式/Amazon/楽天

コラージュフルフル育毛ローション

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女性ホルモン配合で頭皮の皮脂分泌をコントロール、水分・油分のバランスを整えて抜け毛を予防します。

エチニルエストラジオール、酢酸トコフェロール、サリチル酸、センブリエキスの有効成分を配合して、産後の脱毛にも対応します。

メーカー持田ヘルスケア
内容量120ml
容器タイプノズル式
価格3,080円(税込)
購入先公式/Amazon/楽天

50の恵 髪ふんわりボリューム育毛剤

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ニンジンエキス、パントテニルエチルエーテルグリチルリチン酸2Kの3種の有効成分に加えて、天然柑橘由来の成分など50種の潤い成分が含まれています。

液だれしにくく、頭皮にしっかり密着して浸透します。

マイルドハーブの香りでエタノールの配合量を極力抑え、育毛を促進して抜け毛を予防しています。

全国のドラッグストアでも手軽に手に入れられるのも、嬉しい特徴と言えます。

メーカーロート製薬
内容量160ml 詰め替え用:150ml
容器タイプスプレー式
価格オープン価格
購入先公式/Amazon/楽天

レディシック美髪エッセンス

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イソプロピルメチルフェノール、βグリチルレチン酸、酢酸DL-α-トコフェロール、D-パントテニルアルコールなどの有効成分を配合し、ビタミンEとカミゲンKによって血行を促進します。

頭皮や毛根に働きかけてフケやかゆみを防ぎ、抜け毛を抑制して育毛を促します。

メーカー加美乃素
内容量180ml
容器タイプノズル式
価格3,080円(税込)定期便コースでポイント付与
購入先公式/Amazon/楽天

セグレタ育毛エッセンス

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βグリチルレチン酸やセンブリエキスを配合しており、頭皮の血行を促進して抜け毛を防ぎます。

直塗りしやすい長めのノズル式を採用しており、量も調節がしやすく、分け目やつむじに塗りやすくなっています。

メーカー花王
内容量150ml
容器タイプノズル式
価格2,750円(税込)
購入先Amazon/楽天/@コスメ

ブローネ薬用育毛ローション

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頭皮の血行を促進して抜け毛を防ぎ、育毛を促進します。

グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸トコフェロール、スエルチアマリンKIの有効成分を配合しています。

メーカー花王
内容量180g
容器タイプスプレー式
価格1,760円(税込)
購入先公式/Amazon/楽天

ふわ姫育毛ローション

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女性特有の髪の毛の悩みに着目して作られた女性用育毛剤です。

人気の育毛剤チャップアップを販売しているメーカーから販売されています。

有効成分を角質層にまで素早く届ける技術である (TEN-DDS浸透)を採用して、育毛を促進します。

センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウム、パントテニルエチルエーテルなどの有効成分を配合しています。

メーカーソーシャルテック
内容量100ml
容器タイプスプレー式
価格単品価格9,030円(税込)
めちゃ得定期コース:初回1,480円(税込)
2回目以降2本セット12,960円(税込)
購入先公式

女性用育毛剤の正しい使い方

育毛剤の効果を正しく引き出すためには、正しく使用することが大切になります。

自分に合った育毛剤を見つけたら、正しい使い方を知って使用してみましょう。

使用の最善のタイミングはお風呂上がりです。

頭皮や髪の毛に皮脂や汚れが残った状態では、育毛剤の効果が十分に得られません。髪の毛と頭皮を清潔な状態にして、使用するようにしましょう。

1日2回使用する育毛剤の場合、朝はセットを行う前に使用しましょう。

ここからは、女性用育毛剤の正しい使用方法についてご紹介します。

シャンプーで汚れを落とす

まずはシャンプーで丁寧に皮脂や汚れを落としましょう。

汚れが残ったままの頭皮は、フケやかゆみなどを引き起こす原因となり、頭皮環境を悪化させます。そのためシャンプーによって頭皮や髪の毛を清潔に保つことは、薄毛対策の第一歩となります。

ただしシャンプーの際に、頭皮を強くこするようにして洗ったり、爪を立てて泡立たせたりすることのないように気をつけましょう。頭皮に傷をつけて炎症を起こす原因となってしまいます。

指の腹を使って優しく洗うことがポイントです。

また皮脂の落としすぎは、頭皮のバリア機能を落としてしまう原因になるため、必要以上の頻度でシャンプーすることがないように気をつけましょう。

髪の毛をしっかり乾かす

頭皮や髪の毛を清潔にしたら、育毛剤使用の前にしっかりと乾かすようにしましょう。

水分が残ったままの頭皮に育毛剤を塗布しても、せっかくの成分が水分と混じり合ってしまい、頭皮に十分に浸透しません。それでは効果も半減してしまいます。

また、髪の毛が濡れたままの状態で、長い時間過ごしてしまうと頭皮や髪の毛に雑菌が繁殖する原因を作ってしまうため、乾かすことは重要なポイントです。

まずはタオルドライで大まかに水分を取り除きます。このときも、シャンプーの時t同様にゴシゴシと強い力でこすらないように気をつけます。

ドライヤーを使って乾かす際には、髪の毛を傷めないように気をつけて、一箇所に温風が当たらないよう注意してください。

育毛剤を頭皮に塗布する

髪の毛や頭皮を十分に乾かしたら、育毛剤を塗布します。

育毛剤は頭皮に塗ることが大切です。髪の毛に塗っても効果は得られません。

髪の毛が長い方は、そのままの状態では頭皮にまで届かないため、髪をかき分けるようにして地肌を露出させて塗布しましょう。ノズルタイプだと塗布しやすくおすすめです。

広範囲に塗布したい方はスプレータイプもおすすめです。

また、適切な使用量は守るように気をつけましょう。効果を得たい気持ちから、指示された使用量を超えて使ったり複数の育毛剤を併用したりすることのないようにしましょう。

副作用の起こる可能性や、十分な効果が得られない可能性が高くなってしまいます。

半年程度使用を継続する

最低でも3ヶ月程度、できれば半年程度は使用を継続するようにしましょう。

育毛剤は即効性のあるものではないからです。

使用を継続することで、頭皮環境が整い、毛髪の成長をサポートしてヘアサイクルの正常化が促されます。

その効果が実感できるのが、前述した3ヶ月〜半年程度経過してからになるのです。

育毛剤は休止期にある髪の毛には効果を発揮できません。休止期にある髪の毛は、およそ3ヶ月程度です。

その期間を経てから、育毛剤の効果が実感できるようになるのです。

女性用育毛剤以外の薄毛対策

「薄毛対策」というと、男性のものというイメージが強いかもしれませんが、近年は髪の毛のお悩みを抱える女性も増加しています。発症する年齢も様々です。

育毛剤も女性用のものが多く発売され、選択肢も増えています。

ここからは、育毛剤を使用すると同時に行える薄毛対策について、いくつかご紹介していきます。日常生活に取り入れやすい対策ばかりですので、積極的に試してみましょう。

食生活を見直す

まずは食生活を見直してみましょう。

毎日の食事は、私たちの身体を作る源です。身体中の器官は全て、食事から得られる栄養素によって作られており、髪の毛もその一部です。

薄毛の対策として、まず避けるべき食事とは高脂質・高カロリーな食事です。高カロリー・高脂質な食事を摂り続けていると、正常な皮脂分泌が行われなくなってしまいます。すると頭皮環境の悪化につながり、健全な髪の毛の成長が行われなくなってしまうのです。

積極的に取り入れたい栄養素としては、たんぱく質、ミネラル、ビタミン、イソフラボンなどが挙げられます。具体的な食材では大豆や乳製品、卵。肉、ナッツ、牡蠣、果物などがおすすめです。

たんぱく質は髪の毛の主成分となっているため、栄養素としては欠かせないものです。またミネラルは体内で、たんぱく質を効率よく利用するためには欠かせない栄養素となっています。

各種ビタミンは、それぞれが頭皮や髪の毛によい影響を与えます。果物で取り入れるのが、一番手軽な方法です。

イソフラボンは女性ホルモンの1つである、エストロゲンと似た働きをすることが知られています。そのため男性ホルモン抑制の効果があり、ホルモンバランスの乱れから抜け毛症状を起こしやすい女性にとっては、積極的に取り入れておきたい栄養素と言えます。

また、栄養素だけでなく、食事時間をできるだけ規則正しくすることが大切です。

髪の毛に欠かせない栄養素の中には、体内に長時間貯蔵できないものも多くあります。食事を抜くことが多いと、その間栄養素が体内に欠乏してしまうこととなります。

また、就寝直前に食事を取ると、成長ホルモンが正常に分泌されないため、髪の毛や頭皮の修復、成長に影響を与えます。類似の理由から過度な食事制限も、髪の毛の成長に影響を与えてしまうため避けるべき生活習慣です。

アルコールや喫煙についても、どちらも血流を低下させる働きがあり、髪の毛の成長を妨げるためできるだけ控えるようにしましょう。

質の良い睡眠を取る

睡眠不足や、睡眠時間の乱れは、ホルモンバランスの乱れの原因となることがあります。

また、睡眠の質が低下すると、本来であれば睡眠中に多く分泌されるはずの成長ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。

これらは、髪の毛の健全な成長に悪影響を与えるものの1つとなります。

食事をした後には成長ホルモンの分泌は抑えられてしまうため、質の良い睡眠のためにもできるだけ寝る3時間前までには食事を済ませておくようにしましょう。

また、スマホやPCの画面から発せられる強い光の刺激は脳を活性化させる作用があります。ブルーライトも同様の働きがあります。

そのため、就寝前の1時間程度は、スマホやPCの画面を見ないようにすることで、スムーズな入眠ができ質の高い睡眠を取ることにつながります。

健康な体のためにも、できるだけ実践してみましょう。

適度な運動をする

日頃から適度な運動をすることは、髪の毛の成長に良い影響を与えます。

運動と言っても、大袈裟なものをする必要はありません。特に運動習慣のない方は、急に張り切ってスポーツを始めなければいけないわけではありません。

日常生活に取り入れやすいウォーキングなどから始めてみましょう。

適度な運動は、全身の血流を改善します。血流が改善されることで、毛髪の成長に必要となる栄養素や酸素が、頭皮にまで十分に届けられるのです。

過度な運動ではなく、楽しんで体を動かすことでストレスの解消にもつながります。

女性用育毛剤についてのよくある質問

女性用育毛剤について、多くの方がかんじられる疑問点についてまとめてみました。育毛剤は医薬部外品に分類されるため、発毛剤と違って副作用は比較的起きにくい処方で作られています。しかし直接体に使用するものではあるため、アレルギーをお持ちの方や肌の敏感な方には副作用の心配もあるでしょう。

効果についても「実際のところを知りたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

育毛剤を使用する前に、疑問に思われる点について参考にご覧ください。

効果はどのくらいであらわれる?

効果が現れるまでには一定期間の使用が必要です。

育毛剤のタイプによって差はあるものの、効果を実感するまでには多くの場合半年程度の使用が推奨されています。

育毛剤は即効性のあるものではないため、使用を継続することで、少しずつ頭皮環境が整えられ、毛髪の健全な成長を促します。

髪の毛のヘアサイクルも影響しており、育毛剤が効果を与えられるのは毛乳頭細胞から栄養を得ている「成長期」にある髪の毛だけだからなのです。

休止期にある髪の毛は、その間育毛剤の効果を得られないため、育毛剤の使用を開始してから効果が得られるまでには一定の期間が必要となるのです。

副作用はある?

育毛剤は医薬部外品であるため、基本的には副作用の少ない処方で作られています。しかし、体質や体調、使用方法によっては副作用が起こってしまう場合もあります。

育毛剤は特に直接頭皮に塗布して使用するため、肌の弱い方、アレルギーがある方は使用前に成分をよく確認して、肌に刺激の少ないものを選ぶと良いでしょう。

万が一かゆみや炎症などが起こった場合には、すぐに使用を中断するようにしましょう。

男性用を使っても問題ない?

女性が男性用育毛剤を使用することは避けましょう。男性用と女性用と明示されている場合には、それぞれの肌質に合わせた処方となっています。

そのため、女性は女性用を選ぶことが推奨されています。男女兼用のものは、男性、女性のどちらが使用しても問題ありません。

また、医薬品の発毛剤については男性用を使用することは、絶対に避けましょう。女性には使用してはいけない成分や含有量の処方となっている場合があります。

カラーリングをしていても問題ない?

カラーリングをしていること自体には、問題はありません。

しかし、カラーリング後に育毛剤を使用することで、色落ちしてしまうことがあります。

特にカラーリング直後は、色落ちしやすい状態となっているので、注意が必要です。また、カラーリングしたての頭皮は刺激を受けたことで、敏感になっていることがあります。育毛剤を使用することで、かゆみやかぶれを起こしてしまう場合があるので気をつけましょう。

カラーリングの色落ちを避けるためには、エタノールを使用していない育毛剤を選ぶとよいでしょう。

女性用育毛剤を使用する際の注意点

女性用育毛剤を使用する際に注意しなければならない細かな点は、商品によって異なります。

そのため、使用する際には商品の注意書きをよく読んで、正しい使用方法で使うようにしましょう。

基本的に育毛剤は副作用が起こりにくい処方で作られる医薬部外品ではありますが、使い方や体調によって副作用が起こらないというわけではありません。

用法や容量は、必ず守るようにしましょう。

以下に基本的な注意点についてご紹介します。

使用を避けた方が良い場合

アレルギーを起こしやすい体質の方は、育毛剤使用の前に含まれる成分をよく確認しておきましょう。

香料や着色料などの添加物やアルコールは刺激となりやすいため、含まれないものを選ぶようにするのがおすすめです。

また、女性用育毛剤に比べて、男性用育毛剤は有効成分が多く含まれていたり、刺激が強い成分が含まれていたりすることがあります。

そのため男性用とされているものを使用するのは避けて、男女兼用、女性用を使用するようにしましょう。

妊娠中、授乳中は肌も敏感になっています。できるだけ使用を避けたほうが良いですが、使用を希望する場合には、医師に相談の上で許可の出たものだけを使用するようにしましょう。

トラブルが起きたら医療機関へ相談

育毛剤を使用したことで、なんらかのトラブルが起きた場合には医療機関に相談するようにしましょう。

育毛剤は医薬部外品であり、医薬品に分類される物と比較して、体への影響が少ない処方で作られています。そのため重篤な副作用やトラブルが起こる可能性は極めて低いですが、絶対に起こらないわけではありません。

体調や疲れなどが原因で免疫力が低下し、刺激に対して通常よりも強く反応してしまうこともあり、かゆみやかぶれ、炎症などが発生することがあります。

そのような皮膚トラブルが起きた場合には、迷わず使用を中断してください。

中断しても症状が改善しなかった場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。

使用した育毛剤について伝えた上で、医師の診断を仰ぎましょう。